花の山、白馬へ
2010 / 07 / 18 ( Sun )
毎年恒例だった夏の1泊登山、昨年は仕事の都合で実現できませんでした。

しかし今年こそは・・・と向かった先は、白馬岳。

雪渓はちょっと気が引けるので、白馬大池回り。



同行メンバー全員が金曜日に休暇を取り、昼過ぎの出発で向かいます。

豊科を過ぎて向かう先には雷がピカピカと・・・

幸い雨に降られることなく、その日の夜は、五竜ドライブステーションで仮眠。

翌朝、霧が立ち込めているけど、いい天気でした。






ゴンドラは6時30分から営業開始。

その後乗り継ぐロープウェーは7時から。

始発ではないけどほぼ予定通りに栂池自然園に到着し、7時30分、出発。

途中、確かに湿っているけど水気のない場所に水芭蕉が咲いています。



こんな所でも咲くんだね〜。

生い茂った笹を切った直後か、登山道は一面、伐られた笹だらけ。

また、この時は写真は撮らなかったけど、イワカガミやツマトリソウ、オオバミゾホオズキなど

たくさんの花が目を愉しませてくれます。

実はこの日、雨が降りそうとのことで、撮りたい気持ちを最大限抑えていました。

なので、ちょっと写真は少なめ・・・でもないけど。




天狗原手前、最初のプチ雪渓を歩きます。

下界は暑いのに、まだまだ雪は残っていました。





天狗原に着くと、雲が少し晴れてきました。

正面の斜面には、雪がへばりついています。



この時はまだ、その雪を登ることとは知らず、湿原の雰囲気を楽しみます。






天狗原を過ぎ木道が終わると、いよいよ一番の急斜面に取り付きます。

しかも斜面には雪。

白馬館の、7月6日現在の情報として、8本爪アイゼンとピッケルは必携とのことでしたが、

電話で確認したところ4本爪のアイゼンで大丈夫、とのこと。

ロープもたらしてあったので、アイゼンはつけることなく、順調に斜面を登ります。





一番の斜面を登りきって振り返ると、眼下には天狗原が。





それに次ぐ斜度の雪渓を登ります。





無事に雪渓を登りきり、雪のない斜面を登ると、そこは白馬乗鞍の山頂。

だだっ広い、高原のような山頂です。

ケルンを過ぎてしばらく歩くと、白馬大池が見えてきます。





岩と土の登山道を歩いていると、ぜひ会いたかった鳥が・・・



雷鳥です。登山道の真ん中で砂浴びをしていました。

なんと子供まで。全部で5羽ほどの雛がいました。



ずっと「クッ、クッ」と鳴いていました。警戒していたのかな?





10時20分、白馬大池に到着。軽く食べながら写真撮影。

ハクサンイチゲに・・・




ハクサンコザクラ。満開です。






10時50分、出発します。

小屋の裏にはまたも雪が一面に広がっていました。



ちょっと藪っぽい道を登るとすぐに視界が広がります。

ここからは気持ちのいい稜線歩き。

そして、途切れることなく高山植物が咲いている道。



イワツメクサ






チシマギキョウ





そしてコマクサ。






あまりゆっくり撮ってはいられないので、先を急ぎます。

が・・・ここでまたかわいい動物が。

オコジョです。初めて見た・・・





しかしよくまあチョコマカと動き回る。なかなか撮れなくて、ようやく写したのがこの2枚。

このとき、目の前にはオスの雷鳥がいましたが、ほとんど動かなかったので撮るのは後回しでした。






思わぬ出会いに興奮して、長いこと止まってしまいました。

急に雲がわいてきた・・・まだ降ってはいないけど、いつ降ってもおかしくない。





この雲のおかげで、歩く先がよく見えません。

この先がピークか? と思ったら・・・



甘かった。まだまだ先があるようです。





両脇には山盛りの高山植物。

ミヤマアズマギクに





イワカガミ。登りはじめからずっと姿を見せてくれています。






小さなピークを何度か過ぎて、小蓮華山をようやく通過。

登山道はまだまだ続きますが、ガスのおかげでいつまで続くのか、まったくわかりません。





一瞬晴れた雲の中に見えたのは、白馬山頂少し前の斜面。

でもその時はそんなことはまったくわからず、ひたすら歩いていました。

ある意味、歩く先が見えないほうがよかったのかも。





三国境を過ぎた直後の右斜面は、コマクサの群生地。






撮りたい気持ちはマンマンなんですが、この時点ですでに雨が軽く降っていたため、

明日撮ると決めて、先を急ぎます。

が、まだまだ続く登山道。





花が一面に広がっています。撮りたいけど・・・






先まで続く登山道を見ると、早く歩かないと、という気持ちになります。



と思ったら、14時20分、突然山頂に到着しました。

富士山で活躍していた強力が、麓から担いで持ってきたという方位版も健在。





景色はまったく見えないので、早々に山荘に向かいます。



ここでいつものひざの痛みが発症。ここまでの上り下りが相当足に来た様で、

一歩歩くのが精一杯な状態。

この日、一番長くて痛い下りでした。




今回は日本一の収容人数1500人を誇る白馬山荘に宿泊します。

混むかな・・・と思ったけど、そうでもなく、1畳に一人の割合で寝られました。

テントに比べたら自由は少ないですね、仕方ないけど。

到着を生ビールの乾杯で祝して、昼寝します。

この昼寝がまずかった・・・起きた時に高山病の症状が出ちゃいました。

6時30分から夕食ですが、あまり食欲が出ません。

せっかくの高価な夕食を残してしまい、食堂を後にしました。

外を見ると、それまでガスっていて景色はほとんど見えなかったのに、

パッとガスが晴れて、広大な景色が広がっています。



こういう景色を見ると、食欲はなくてもがぜん元気が出てくる。

太陽は、旭岳の右に沈んでいきます。






杓子岳と白馬槍ヶ岳をアップで。右に見えるのは槍や穂高ですが、山頂は見えません。






景色に見とれていると、雲の中から剣岳や立山が姿を現しました。







景色はガスに巻かれたり晴れたりを繰り返します。







まさか、こんなきれいな夕焼けが見られるなんて思いませんでした。







肉眼ではほとんど見えなくなってきましたが、

写真で撮るとはっきりと見えます。







雲もだいぶ下がってきました。







レストランの建物の向こうの入道雲、暗くなってから面白いものが撮れました。それはまた後ほど。







肉眼ではほとんど何も見えません。







旭岳の両側に、日本海側の街の明かりが見えます。







月は半月。それほど明るいわけではありませんでしたが、

街の明かりが届かない山では十分な明るさ。







先ほどの入道雲、雲の中で雷が断続的に光っていました。

その右にはさそり座が。







山小屋の消灯は9時。友人が呼びに来てくれました。

テントなら消灯は関係なのに・・・と思いつつ、明日の日の出に備えて、就寝します。





日の出は4時40分くらい。念のため3時30分に起床します。

3時45分、白馬山頂から少し下ったところに到着しますが、一番乗り。

ところが、その5分後くらいに一人やってきました。お互いに物好きだな・・・

すでに東の空は朝焼け色に染まり始めています。







杓子岳や白馬槍ヶ岳は、微かな光を浴びはじめます。

山肌の左上辺り、白く雲が光っているのは甲府辺り?







雲の広がりがとてもきれい。







だいぶ明るくなってきました。







妙高の向こうから太陽があがります。







剣岳と立山。






左には杓子岳と白馬槍







白馬槍の右肩には穂高と槍ヶ岳。






手前の雲が日の光を浴び始めました。






夜と昼の境が、あと少しで剣岳に到達します。







そして日の出。






剣岳にももう少しで日の光が届きます。








南アルプスの向こうには、雲が垂直に湧いていました。







八ヶ岳の向こうに富士山。







槍ヶ岳や・・・







剣岳にも日の光が届きました。







毛勝山の向こうには影白馬が見られました。







白馬三山全体に日が当たります。










カメラマンがまだまだいますが、朝食のために下山します。







白山にも日の光が届きました。








山荘前のベンチで、剣を眺めながら朝食を取ります。







この日は下山するだけ。

前日は天気が崩れそうなのであまり撮れませんでした。

そのため、この日は撮りながら歩きながら。

コースタイムは完全無視して気ままに歩く予定なので、6時過ぎに出発です。






山の向こうに、雪のように湧いてきては輝くのは羽虫。







3つの槍が見えます。

手前から白馬槍ヶ岳、その左に双耳峰の鹿島槍ヶ岳、そしてその右に槍ヶ岳。







剣岳







白山







妙高







もう一度、3つの槍






白馬の大雪渓が眼下に見えます。







槍穂をバックに、なみチュウも記念撮影。






360度の絶景が広がる山頂に滞在すること20分。先が思いやられます。

7時に本格的に下山開始。

しかしながら、登山道脇には高山植物がいっぱい。

ミヤマクワガタ





ハクサンイチゲ






イワウメ






振り返ると、稜線が空に延びていました。

右には剣、その右には白山。






こんな景色が広がっている中、足が進むわけがない。










ウルップソウ。今回初めて見ました。

















三国境近くの左の斜面は、コマクサの大群生地。







イワカガミ






花の向こうに雪倉岳(?)






白馬山頂からずっと続く稜線。






ミヤマキンバイ






これは・・・キバナノコマノツメ?







う〜ん、絶景♪







小蓮華山まで続く、気持ちのよい稜線歩き。






チングルマ







イワツメクサ







タカネヤハズハハコ(?)






イワカガミ。いたるところに咲いてくれています。







ハクサンイチゲ。これもたくさん咲いています。







小蓮華山頂付近







下に見える白馬の大雪渓には、登山者の行列が・・・涼しそう。






チングルマの向こうに、白馬大池が見えました。







白馬岳の全景。






パンフレットで見られるような景色。







ハクサンフウロ







登山道の先には雲がわいています。この景色が見られるのもあと少しか・・・







高山の蝶は羽を広げることが多いのですが、

寒い場所で熱を体に集めるため、とか聞いたことがあります。






ぐんぐん降りて行きます。







両側に雲が沸いていますが、その先には白馬大池が。







チシマギキョウ







雲はかなり高いところまで沸いています。






コマクサがこのような植物と共生しているなんて、初めて見ました。







あと少しで白馬大池。







ゴゼンタチバナ










11時、白馬大池に到着。大休止を取ります。

白馬から4時間。結構かかりました。

なんとなくコーラが飲みたくなって購入。

350mlで400円。高級な飲み物でした。

11時40分、大池を出発します。





ハクサンシャクナゲ






この日も見られました、雷鳥。昨日見た雷鳥と同じだったようで、雛もいたようです。






ここからが大変でした。

白馬乗鞍を越えるとその先はいよいよ雪渓。

登りでは使わなかった4本爪のアイゼンを装着します。

最初の雪渓をクリアーし、途中ではずすのは面倒なので、

岩場の左側の雪を歩いて、次の雪渓にはいります。

ここは傾斜が一番急な場所で、そのまま落ちると無事では済まされないような斜面です。

一緒にいた友人が足を滑らせて止まれないほど。

もちろんしっかりと捕まえました。




ロープが2本下ろされているので、片方は登りの人が、もう片方は下山の人が使います。

どうにか降りきった場所には、ショウジョウバカマがあちこちで咲いていました。







天狗原の快適な木道の脇には、ワタスゲが。






振り返ると、頑張って降りた雪渓が見えます。

ものすごい数の人が降りてるぞ・・・






この先はひたすら登山道を降りていきます。

もちろんその両脇には高山植物がいっぱい。

ツマトリソウ







ヒメイチゲ







ミツバオウレン






アカモノ








ベニバナイチゴ








キヌガサソウ







イワイチョウ







オオバミゾホオズキ







ミヤマキンポウゲ





15時15分、ようやく栂池自然園入口に到着。

あえてコースタイムは見ていませんが、相当オーバーしました。

ここの野いちごソフトがおいしかった。

ちなみに同行者の一人は10時45分に到着して、ずっとゆっくりしていたとか。超人です。

もう一人の同行者は12時について、やっぱりゆっくりしてたとか。

もっとゆっくり行きましょうよ・・・






多くの観光客にまぎれて、ロープウェーに乗り込みます。

普段は20分間隔の運行ですが、多いときは到着次第すぐの折り返し運転。助かります。

その後ゴンドラに乗り換えて、車を止めている、しらかば駅で下車。

戻ってきてしまいました。




この後は、温泉に浸かって道の駅に寄って、横浜に戻ります。

大月辺りから渋滞にはまりながらも、日付が変わる前に到着。

今回も最高の山行でした。




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